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食中毒を予防するためには、「食中毒予防の3原則」を徹底する事が重要となります。
その3原則とは、

  1. 菌をつけない。(清潔・洗浄)
  2. 菌を増やさない。(迅速・冷却)
  3. 菌をやっつける。(加熱・殺菌)

の3つです。(参考:農林水産省)

詳細は上記のサイトなどを確認いただければと思います。
しかし、洗剤メーカーとして言いたいことは、食器や器具を洗うときは手洗いよりも食洗機を使ったほうがより食中毒予防につながるということです。

食洗機を使えば、洗剤の入った洗浄液を、しっかりした圧力で、まんべんなく噴射できるため、手では洗いにくい部分もしっかり洗浄・除菌ができます。
コップの底面はもちろん、ザルや泡だて器、おろし金などの細かい隙間があるものもしっかり洗えるため、1番の菌をつけないことに繋がります。

さらに、手洗い時はお湯の温度が40℃ほどですが、食洗機はより高い60℃で洗浄するため、3番の菌をやっつけることにも繋がります。

こういったことから、洗う食器が少ない状態でも食洗機を使ったほうがより安全で衛生的と言えます。
個人的には、可能な限り食洗機を使うことをおすすめします。
(参考までに、1回の食洗機の稼働コストは9円という試算もあります。)

厨房一番 寺井


食洗機を使用する際に、洗剤・乾燥剤(リンス)の残量があるか確認することは重要ですが、お湯の温度も重要となります。
洗浄温度は油汚れを落とすために60℃以上、すすぎ温度は食器の乾燥を早めるために80℃以上が理想です。
この温度を保つためにも、大元の給湯器の温度も高くすることが理想です。

機種にもよりますが、食洗機は基本的にブースター(ヒーター)を内蔵しているため、自前でお湯を沸かすことは可能です。
しかし、ガスブースターの無い100V電源の洗浄機は、熱量が非常に低く、お湯の温度を上げるのに非常に時間がかかります。
そのため、大元の給湯器の温度を高くすることが必要となります。
(例えば、ホシザキ製の食洗機は必要給湯温度が約75℃以上とカタログに記載があります。)

あまり頻繁に食洗機を使わないお店でしたら問題ありませんが、お湯の温度が上記より低い状態で使うことになると洗浄力が一気に落ち、食器の乾燥も時間がかかり不衛生な状態となります。

今一度、洗浄機の温度を確認するよう習慣づけるようにしましょう。

厨房一番 寺井


食洗機用洗剤の交換をするときは、手や目にかからないよう保護することももちろん大事ですが、洗剤の食洗機までの通り道を傷つけないことも重要です。
食洗機が洗剤をうまく吸わないときに、よくある原因の1つとして供給ホースの破損があります。
破損の位置によって、空気を吸って洗剤が全く減らないか、食洗機に届く前に床に漏れてしまうかの2パターンがあります。
供給ホースが破損してしまうと交換する必要がありますので、洗剤が減らない、液漏れしているなどの症状があるときは、一度洗剤購入店へ連絡をお願いします。

厨房一番 寺井


お客様からの質問で、食器洗浄機を使用していると白くなると言われることがたまにあります。
これはスケールと呼ばれるもので、水道水内に含まれるカルシウム化合物やマグネシウム化合物などが水の蒸発で少しずつ付着していくものです。
食器洗浄機用洗剤にはスケール除去剤が含まれていますが、カルシウムやマグネシウムが多く含まれる硬水ですと除去しきれずに出てくる場合があります。

その場合は、より強力なスケール除去剤を配合した硬水対応の食器洗浄機用洗剤の使用をお勧めします。
弊社の商品では「スーパーリキッドMD」が硬水対応となっております。
スケールにお困りの際は是非お試しください!

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厨房一番 H.K


食器洗浄機の洗剤はとてもアルカリ性が高いため、取り扱いには注意が必要です。

洗浄機用洗剤が空になった際にキャップを開けて交換する時はゴム手袋、ゴーグルを装着することが理想的です。
洗剤が手などに付着してしまった場合はすぐに流水で流すようにして下さい。アルカリ性の液体は皮膚の奥まで浸透しやすいため、すぐに対応することが重要です。
また、万が一目に入った場合は、絶対にすぐ流水で15分ほど目を洗い、眼科を受診するようお願いします。
放置すると最悪の場合失明に繋がりますので、必ず心がけるようお願いします。

厨房一番 M.N