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夏季のスウィーツ店では気温や湿度の上昇、提供メニューの冷製化(パフェ・かき氷・ゼリーなど)、ガラス食器の使用頻度増加といった季節特有の条件から、ガラス食器洗浄には以下の注意が必要です。
冷たいデザートに使われる器をそのまま洗浄機に入れると、熱衝撃で割れる危険性があります。
夏は汗や皮脂が器に付着しやすく、加えてホイップ・ゼリー・フルーツ糖分など油分や糖分が混ざった複合汚れが多い。
冷房や冷菓で器が冷え結露が発生、水垢が付きやすくなる。
湿度の高い夏場は自然乾燥しにくく、乾燥後に水滴跡が残る
夏はにおいが強く残りやすい(ミルク系、果物、アルコールなど)
洗浄不良による菌の繁殖リスクがある。
対策としては、通常点検に加え、洗浄濃度の再確認、リンス剤使用の検討。


基本的にはお勧めできません。
業務用食器洗浄機用洗剤(特に液体タイプ)は、油汚れやタンパク質を強力に落とすために pH11~13程度の強アルカリ性であることが一般的。
アルミニュウムはアルカリに非常に弱く、表面が黒く変色したり腐食することがあります。
洗剤濃度を下げても、アルカリ剤の種類や洗浄条件によってはpHが10 以上のままになる場合もあり、アルミには依然として攻撃的です。
また、濃度を下げると当然ながら洗浄力が低下するため、汚れが十分に落ちないリスクもあります。
結果として、洗浄不良と素材劣化のリスクを抱えることになります。


高温設定(70℃~85℃)の場合、急激な温度変化でガラス製品が割れることが有ります。
特に、冷たいガラスに高温水直接かかると『熱ショック』でひび割れが起こることも。
対策:余熱(室温になじませる)、又は低温設定の洗浄機を使用する。
強アルカリ洗剤(塩素系)は長期使用でガラス表面を劣化させ、「くもり」や「白濁」の原因になります。
硬水(カルシウム・マグネシウムを多く含む水)を使用するとスケール(白い跡)やくもりが残りやすくなります。
軟水器又は食器洗浄機用硬水専用洗剤の使用、リンス剤の使用。
ガラス製品は自然乾燥が理想です。急激な乾燥(ブロワー)はひび割れの原因になることも。
対策:洗浄後はすぐに触らず、少し冷ましてから洗浄ラックより取り出す。


グラスの美観保持
グラス専用機は通常の洗浄機よりも軟水使用や専用洗剤との組み合わせで、水垢や曇りが付きにくい設計。
ワイングラスや薄手のソーダグラスなど、壊れやすいグラスにも対応。
専用機の中には乾燥機能やリンス効果が優れた機種もあり拭き上げ不要なレベルまでグラスが仕上がる。
人件費削減、衛生面の向上にもつながる(拭き上げ時の指紋や繊維混入を防げる)
一般的な食器洗浄機よりもグラス洗浄に特化した洗浄プログラムを搭載しており、短時間で高品質な洗浄が可能。


まず、洗浄機対応を確認(グラスの底や説明書に記載)、非対応のものを洗浄すると、破損や変色の原因となる。
洗浄温度は高すぎると破損や変色の原因になります。(60℃~65℃前後を推奨、すすぎは80℃以下)
他の食器や金属製品と接触しないように、専用ラック又は仕切りのあるラックを使用。
洗浄中に倒れたりぶつかったりしないように、安定させてセットする。
鉛クリスタルは特にデリケートなため基本的には手洗いを推奨。
ソーダグラスはクリスタルに比べて熱や薬品にやや強いですが、急激な温度差に注意する。
いずれのグラスも、長時間の洗浄、放置乾燥がグラスに水垢、くもりの発生原因となります。