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家庭用洗浄機は低温(40℃~60℃程度)で長時間(通常 30分~120分)洗浄することを前提にしているため、低温でも効果を発揮する成分が含まれます。
洗浄対象は比較的軽い汚れが多いです。
業務用洗浄機は高温(70℃~90℃)で短時間(通常 1分~5分)で洗浄を完了させる設計のため、短時間で効果を発揮する成分が必要です。
洗浄対象は飲食店や施設・病院などの大量の食器や強い油汚れ。
家庭用洗浄機用洗剤は少量(数百グラム~1Kg)のパッケージが一般的で、コストは比較的高めです。
個人向けに販売されており、手軽に入手可能です。
業務用洗浄機用洗剤は大容量(5L~20L、粉末や液体の袋入り、ポリタンク入り)が主流で、コスト効率が高い。
専門業者や卸売業者を通じて購入する場合が多い。


家庭用洗剤は、低濃度でソフトな成分が使用されているため、長時間の洗浄や一般家庭で発生する軽度の汚れに適しています。
主成分として弱アルカリ性の洗浄剤(酵素、界面活性剤)、漂白剤などが含まれることが多い。
家庭用洗浄機は泡立ちを利用して汚れを落とす設計がされています。
業務用洗剤は、高濃度かつ強力な成分が含まれており、短時間で大量の油汚れや食品カスを落とすよう設計されています。
主成分として高アルカリ性洗剤(苛性ソーダなど)、油汚れ分解剤(界面活性剤)など。
酵素を含まないものも多い。
業務用洗浄機では泡が動作を妨げるため、泡立ちを極力抑えた設計になっています。
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洗剤が適切に使用されないと、食器や調理器具に付着している油分や食品の残りが除去されません。
これにより、細菌やウイルスが残り食中毒のリスクが高まり、重大な衛生管理上の問題が発生します。
洗浄不良により食器に汚れや水アカが残り見た目が悪く、顧客の印象が低下、お店の評判に悪影響を与えます。
洗剤の低濃度使用によって、洗浄機内部に汚れや石鹸カスが蓄積することが有ります。
これが原因で食器がくもったり、洗浄機のパフォーマンスが低下したり最悪の場合洗浄機の故障の原因となります。


スライムは、油脂やタンパク質を栄養源として増殖する微生物によって発生することが多いです。
アルカリ性の洗剤はこれらの有機物を効果的に分解するためスライムの発生を抑える効果があります。
洗浄機用洗剤に殺菌成分が含まれると、微生物の繁殖を防ぎます。
洗浄機用洗剤自体が洗浄後に残留しにくいかも重要です。
洗浄剤が庫内やタンク内に残ると、それがスライムの栄養源となり、かえって微生物の繁殖を助長する可能性があります。
どれだけ優れた洗浄機用洗剤を使用しても機器のメンテナンスが不足しているとスライムは発生します。


食器洗浄機用洗剤を使用する場合、通常は前洗い(予洗い)用の洗剤は必要ありません。
現在販売されている洗浄機用洗剤は、食べ物の汚れや油汚れをしっかりと分解する成分が含まれています。
軽い汚れであれば予洗いなしで十分にきれいに洗浄されます。
但し、
焼付いた焦げや、食べ物の固まりが残っていると洗い残しが発生する可能性があります。
油がひどい場合も少し拭き取るか水で洗い流しておくとよいでしょう。