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家庭用洗剤は、低濃度でソフトな成分が使用されているため、長時間の洗浄や一般家庭で発生する軽度の汚れに適しています。
主成分として弱アルカリ性の洗浄剤(酵素、界面活性剤)、漂白剤などが含まれることが多い。
家庭用洗浄機は泡立ちを利用して汚れを落とす設計がされています。
業務用洗剤は、高濃度かつ強力な成分が含まれており、短時間で大量の油汚れや食品カスを落とすよう設計されています。
主成分として高アルカリ性洗剤(苛性ソーダなど)、油汚れ分解剤(界面活性剤)など。
酵素を含まないものも多い。
業務用洗浄機では泡が動作を妨げるため、泡立ちを極力抑えた設計になっています。
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洗剤が適切に使用されないと、食器や調理器具に付着している油分や食品の残りが除去されません。
これにより、細菌やウイルスが残り食中毒のリスクが高まり、重大な衛生管理上の問題が発生します。
洗浄不良により食器に汚れや水アカが残り見た目が悪く、顧客の印象が低下、お店の評判に悪影響を与えます。
洗剤の低濃度使用によって、洗浄機内部に汚れや石鹸カスが蓄積することが有ります。
これが原因で食器がくもったり、洗浄機のパフォーマンスが低下したり最悪の場合洗浄機の故障の原因となります。


スライムは、油脂やタンパク質を栄養源として増殖する微生物によって発生することが多いです。
アルカリ性の洗剤はこれらの有機物を効果的に分解するためスライムの発生を抑える効果があります。
洗浄機用洗剤に殺菌成分が含まれると、微生物の繁殖を防ぎます。
洗浄機用洗剤自体が洗浄後に残留しにくいかも重要です。
洗浄剤が庫内やタンク内に残ると、それがスライムの栄養源となり、かえって微生物の繁殖を助長する可能性があります。
どれだけ優れた洗浄機用洗剤を使用しても機器のメンテナンスが不足しているとスライムは発生します。


食器洗浄機用洗剤を使用する場合、通常は前洗い(予洗い)用の洗剤は必要ありません。
現在販売されている洗浄機用洗剤は、食べ物の汚れや油汚れをしっかりと分解する成分が含まれています。
軽い汚れであれば予洗いなしで十分にきれいに洗浄されます。
但し、
焼付いた焦げや、食べ物の固まりが残っていると洗い残しが発生する可能性があります。
油がひどい場合も少し拭き取るか水で洗い流しておくとよいでしょう。


原因はいくつか考えられます。
洗剤に含まれる成分がすすぎ不良により食器に残留して臭いが付くことがあります。
強力な洗浄力を持つ洗剤や、漂白成分を含むものは臭いが残る可能性があります。
洗浄機のすすぎ工程のトラブル等により十分にすすがれていないと、洗剤や洗浄中の汚れが食器に残り、臭いの原因となります。
洗浄機のメンテナンス不足により洗浄機自体が汚れていると臭いが食器に移ることがあります。
フィルターや洗浄機内部の清掃が行き届いていないと、カビや汚れが臭いの原因となります。
使用している水に含まれる成分(硬水中のミネラル分)が洗剤と反応し、臭いが付くことがあります。
硬水対応の洗浄機用洗剤の使用を推奨します。