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業務用食器洗浄機洗剤でアルミ対応のものを使用するメリットはいくつかあります。
腐食防止
アルミ製の食器や調理器具は酸やアルカリに弱いため、通常の食器洗浄機用洗剤では腐食してしまいます。
アルミ対応の洗剤は金属保護剤を配合しているため、アルミを傷めずに洗浄できるため安心です。
洗浄力の保持
アルミに対応している洗剤は、アルミ製品を傷めず、他の材質の食器もしっかりと洗浄できるよう設計されています。
これにより、汚れを落としつつ、アルミ製品も保護できます。
コスト削減
アルミ製品の腐食や劣化を防ぐことで、食器や調理器具の交換頻度が減り、結果としてコスト削減に繋がります。
安全性の向上
アルミ対応洗剤は通常の洗剤よりも安全性が高い成分で構成されていることが多く、作業者や顧客にとっても安心です。
多用途性
アルミ製品以外の金属やプラスチック製品などさまざまな素材の食器や調理器具にも使用できるため、洗浄業務の効率が向上します。


食器洗浄機用洗剤と洗浄温度の関係は洗浄効果と衛生状態に大きく影響を与えます。
洗剤の効果
食器洗浄機用洗剤は、特定の温度範囲で最も効果的に働きます。
例えば、油汚れや食べ物の残留物を効果的に分解するには、高温(55℃~75℃)が必要です。
洗剤成分によっては、適切な温度範囲が異なるため、製品の指示に従うことが重要です。
衛生管理
高温の洗浄水は、食器の消毒にも寄与します。
特に、60℃以上の温度では多くの細菌やウィルスが死滅します。
食器洗浄機は最終すすぎの際に85℃以上の高温水を使用することで食器の消毒が増します。
エネルギー効率
高温での洗浄は効果的ですが、エネルギー消費が増加します。
そのため、適切な洗浄温度設定と洗剤の選択、濃度がエネルギー効率を向上させます。


主な洗剤の種類

アルカリ性洗剤
強力な洗浄力を持ち、食器洗浄機用洗剤及び油汚れやタンパク質汚れを効果的に除去します。
デメリット:強いアルカリ性のため、取り扱いには注意が必要です。

酸性洗剤
ミネラル汚れ(カルシウム、マグネシウムの付着)を効果的に除去します。
デメリット:酸性のため、一部の素材にダメージを与える可能性があります。

中性洗剤
金属、ガラスなどさまざまな素材の軽い汚れの洗浄に使用できます
デメリット:汚れがひどい場合は効果が薄い、洗浄機内に混入すると発泡する。

酵素系洗剤
低温にてタンパク質汚れを分解します。
デメリット:酵素の劣化が早いため保管に注意が必要。

塩素系洗剤
強力な漂白作用と除菌効果を持ちます。
デメリット:塩素の臭いが残ることがあり素材によってはダメージを与える可能性があります。

酸素系漂白剤
酸素を放出して色素汚れを除去、環境負荷が低く、安全性が高い。
デメリット:塩素系に比べて漂白力がやや劣ります。


業務用食器洗浄機でグラスを洗うためには、いくつかの重要な要素を考慮する必要があります。

グラス専用ラックの使用
グラス専用のラックを使用することで、グラスが安定し、破損を防ぎます。
また、ラッキングから洗浄、乾燥、収納までグラスに触れずに作業ができます。

適切な水温
洗浄水の温度は50℃~65℃
すすぎ水の温度は80℃~90℃が推奨されます。

洗剤、リンス剤の選定
水の硬度が高い地域では硬水対応の洗剤を使用することで、カルシウムやマグネシウムの蓄積を防ぎ、グラスの曇りを防ぎます
リンス剤の使用は、洗浄後の水滴残りを防ぎます。
これにより、水跡や曇りが残らず、グラスの光沢を維持します

洗浄機の定期的な清掃
フィルターやスプレーノズルの詰りを確認し状況により清掃する


業務用食器洗浄機に前洗い用の中性洗剤が必要かどうかは、いくつかの要因によります。

食器の汚れの種類と程度
油分汚れの食器は、業務用食器洗浄機で全て洗浄できます。
ごはん類、玉子、わさび等の汚れは、シンクへに溜めたお湯への浸漬が効果的です。
水面の油分を取り除くために一滴、二滴の中性洗剤は効果的です。

調理器具の洗浄
調理器具は汚れの程度により中性洗剤を使用して手洗いをすることがあります。
手洗い後に、洗浄殺菌、すすぎ、乾燥を行う為に、洗浄機を使用するときには、中性洗剤が洗浄機内に入らないように注意してください。

中性洗剤使用によるデメリット
食器、器具等の手洗い、浸漬時の中性洗剤が、残留したまま洗浄機内に入ると、洗浄機内で泡が溢れ、洗浄能力が大幅に低下します。
発泡が過剰になると、機械内部のパーツにダメージを与えることがあります。
特に洗浄ポンプは泡の中で空回り状態になりメカニカルシールに損傷を与えます。

食器洗浄機には、中性洗剤の使用は特に必要ありません。
器具等の手洗い洗浄時には低発泡性の中性洗剤、浸漬時には専用浸漬剤の使用を推奨します。